毎日のシェービングや紫外線対策不足、生活習慣の偏りなどにより、肌荒れに悩んでいる男性はたくさんいます。
洗顔や保湿を徹底していても、顔が赤くなったりニキビが出たり、皮脂が過剰分泌されたりとなかなか改善されないどころかさらに悪化してしまう場合だってあります。
何もスキンケアをしていなければ年齢を重ねるごとに肌荒れが気になるのは仕方がないことですが、スキンケアをしていて肌荒れが改善されなければメンタルもやられてしまいますよね。
そんなときに


と決断するのはちょっと待った!
高い化粧水や乳液でスキンケアをしたからといって、自分の肌に合っていなければ肌荒れ改善は見込めませんし、そもそも高い商品が良いものかどうかもわかりません。
また、スキンケアの回数を増やすと今まで以上に肌に触れる回数が増えるため肌への刺激や負担も増えますし、ただの無駄遣いで終わってしまう可能性が高いです。
これは大きく分けて2つあります。
- 肌のバリア機能が低下している
- 肌のターンオーバーが正常に行われていない
①の場合、肌表面の角層と呼ばれる部分に備わっているバリア機能が低下していることで、外界からの刺激や異物によって肌荒れを引き起こしたり、肌内部の乾燥が進行します。
①が原因の場合は、保湿を継続することである程度は肌荒れが改善されるはずです。
②の場合、本来であれば一定サイクルで肌のターンオーバー(細胞が新しく生まれ変わること)が行われるはずが、生活習慣などによりターンオーバーが正常に行われず、いつまでも古い角層細胞が残り続けていることで肌荒れが起こります。
②が原因の場合は、普段行なっている洗顔や保湿などのスキンケアでは改善が見込めません。
それは生活習慣(食生活、睡眠、運動など)が影響して、肌外部からの刺激ではなく内面から肌荒れが引き起こされているからです。
ですが、いきなり生活習慣を変えようとしても仕事や学校など人それぞれの生活リズムがありますので、すぐに食事を変えたりジムに行って運動するのは難しいかと思います。
水を飲んでスキンケア
成人の身体は約6割が水分でできています。
全身に栄養や酸素を供給する血液に含まれる赤血球や血漿も、そのほとんどが水分で構成されています。
もちろんスキンケアの対象となる肌細胞も約6割が水分です。
水を飲むことで直接肌が潤うわけではありませんが、身体が水分不足に陥ると身体はあらゆる機能が正常に働かなくなり、排出できる水分もなくなってしまうので老廃物が身体にどんどんと溜まっていってしまいます。
”水を飲む”というと普段から誰もがやっていることのように思えますが、

というのはNGです。
カフェインを含んでいるお茶やコーヒー、糖分が多いジュース、塩分が多い味噌汁、アルコール類などは水分摂取として不適切になります。
肌荒れ改善を目的とするならば、ミネラルフォーターや水道水を飲むことが重要です。
では水を飲むことで肌荒れがどのように改善されていくのでしょうか。
肌のターンオーバーを活性化させる
肌荒れの中でも乾燥肌に悩んでいる人は、1日の水分摂取量が少ないという報告があります。
肌のターンオーバーを正常に保つには水を飲むことが最善で、水分摂取量が少なくなればなるほどターンオーバーのサイクルが乱れてしまいます。
体格の大きい男性であれば2.5L程になるかも知れません。
しかし、肌荒れ対策をしている9割近くの人がこの目標値を達成できていないんです。
ですが、コップ1杯の水を1日に1〜2時間に1回飲むようにしたり、食事中の飲み物をお茶から水に変えてみるだけで意外と達成することは容易です。
乾燥肌以外にもターンオーバーが促されることでニキビ予防にもなりますので、こまめな水飲みを試してみましょう。
デトックス効果が期待できる
十分な水分補給を行うことで、体内に蓄積している老廃物を排出することができます。
いわゆるデトックス効果と呼ばれるものです。
肌というものは全身で一枚の皮として繋がっているので、どこか1箇所でも老廃物による悪影響が出てしまうと他の部位にも連鎖してしまいます。
水を飲むことで全身のデトックス効果が期待できる上に血液循環も促されるので、より肌への栄養も行き届きやすくなり肌荒れが落ち着く可能性が高いです。
水をたくさん飲むことについてよく聞かれることとして

という心配事があります。
実はこれも間違った常識で、水を飲むだけで新陳代謝が上がりカロリー消費が起こるということが医学的に証明されています。
水はゼロカロリーなので太る心配もなく、逆に血液循環が良くなることで表情筋にハリがでて印象の良い顔つきになれます。
炭酸水を飲むことで身体内の二酸化炭素濃度が高くなり血管が拡張されます。
血管が拡張されることでより血液循環が良くなるため、体内の老廃物が排出されやすい環境が整うというわけです。
もちろん糖分を含んでいない炭酸水に限った話です。
皮脂の過剰分泌に悩んでいる男性は、デトックス効果にプラスして保湿を今まで以上に念入りにおこなってください。
皮脂の過剰分泌というのは、肌内部の水分量が足りないために皮脂を過剰に分泌して潤いを補っている状況です。
デトックスにより血液循環が良くなることで肌内部の水分量は確保できますが、水分摂取量が増えることで汗をかく頻度も上がってしまいます。
汗をかくと蒸発するときに肌内部の水分も一緒に蒸発してしまいやすいので、乳液などで油膜をつくり蒸発を防ぐよう対策してみてください。
水を飲むときの注意点
肌荒れを改善するには1日2Lを目標に水を飲むことが大切と解説してきました。
水以外の飲み物は2Lのうちに含めない
何度も話に挙げてきましたが、水以外のジュースやアルコール類、食事に含まれている水分は含まずに水だけで2Lを摂取する必要があります。
水以外の飲み物には糖分、塩分、カフェインなどが含まれています。
新陳代謝を上げて肌のターンオーバーを活性化させたりデトックス効果を期待するのであれば、ミネラルバランスがよ良い水が最適です。
こまめに摂取する
1日に2L飲まなきゃいけないからといって、一度に大量に飲むのはおすすめしません。
一度に大量に飲んだとしても吸収できる水分量には限界があります。
吸収しきれなかった水は腎臓の働きにより排出されるのですが、このときに大きな負担となってしまうんです。
腎臓は体液量の調整や血圧のコントロールが行われる場所ですので、負担がかかり正常に機能しなくなると肌荒れ改善どころではありません。
30分〜1時間ごとにこまめに水分補給するのが理想ですが、なかなか時間をとるのが難しいと思いますので、以下の時間にコップ1〜2杯の水を飲むことをおすすめします。
- 起床後
- 就寝前
- 食前
- 入浴前後
- 運動前後
- 少しでも汗をかいた後
普段運動していなかったり汗をかくことがない人でも、起床後と就寝前に1回ずつ、1日3食の食前に1回ずつ、入浴前後に1回ずつ飲むだけで7回もの水分摂取ができます。
これらの時間であれば忙しい合間をぬって水分摂取することができます。
常温で飲む
水を一気に飲むと腎臓に負担がかかるのと同じように、冷たい水を飲んでも内臓(胃や腎臓など)に負担がかかります。
”冷たい水”という異物が入ってきたと身体が錯覚してしまうので、体温と同じくらいの温度の水が内臓に負担をかけない最適な水になります。
内臓に負担をかけるだけでなく、身体を冷やすことは新陳代謝を低下させて浮腫みの原因ともなりますので注意しましょう。
まとめ
肌荒れを改善するためには、1日2Lを目標にミネラルバランスの良い水を飲むことが重要です。
水以外の飲み物で水分摂取しているという男性は、それを水に変えるだけで肌荒れが改善する可能性を秘めています。
暑い夏や運動後は冷たい水をがぶ飲みしたくなりますが、体温に近い温度の水をこまめに飲むことが内臓に優しい水の飲み方ということも頭に入れておきましょう。